DwarfLAB「DRACO」ティザー公開 — 90mm大口径スマート望遠鏡の噂を整理する

DWARFLAB(ドワーフラボ)が、スマート天体望遠鏡の新モデルとみられる「DRACO」のティザーサイトを公開しました。当ブログでもSeestar S30proを愛用している立場として、気になったので分かっている情報・噂されているスペックを整理しておきます。

※2026/09/08追記 公式サイトで予約が開始されました。

公式ティザーサイトで分かること

DWARFLABの公式ティザーページ(h5.dwarflab.com/draco2026)には、以下のようなキャッチコピーとともに製品の外観が公開されています。

より大口径。プロフェッショナルレベルのイメージング。画期的な能力、深い探求のために生まれました。

90mm 大口径。より多くの深宇宙の光を捉えましょう。

露出延長。より微細なディテールを表現します。

宇宙探検者のために丹念に仕上げた傑作

現時点でティザーページに明記されているのはこの程度で、具体的な焦点距離やセンサー、価格、発売日は公開されていません。ページ下部では「優先特典」として、発売のいち早い通知(リアルタイム同期)・優先価格・優先発送の3つを受け取れる事前登録が案内されています。

コミュニティによる推定スペック(あくまで推測)

公式発表はまだ「大口径」「プロレベル」といった言葉のみですが、海外の天体観測コミュニティサイトdwarfastro.comが、DWARFLABの研究開発子会社とされるXiaophoton (Wuhan) Technology社が2026年2月に出願した特許(CN121679866A)や、DWARFLABアプリ内に紛れ込んでいた視野角データをもとに、詳細な推定を行っています。以下はその推定値で、あくまで非公式の分析であることに注意してください。

項目推定値根拠・信頼度
有効口径約90mm特許記載値。公式ティザーの「90mm大口径」の記述とも一致
焦点距離(望遠側)約340mm特許Example 1の339.92mmが、アプリ内の視野角(1.87°×1.05°)と誤差0.02度以内で一致
F値約F3.78口径÷焦点距離から算出
イメージセンサーSony IMX585(予測)視野角・焦点距離の組み合わせから逆算。DWARF3のIMX678より大判・高フルウェル容量
広角側視野角70.1°×43.2°アプリ内データ。DWARF3の広角レンズ推定値(44〜60°)を上回り、新設計の広角ユニットの可能性
光学系折り畳み光学系(フォールデッド)特許に「スマホサイズの筐体に収まる折り畳み望遠レンズ」との記載

既存モデル(DWARF3)との位置づけ

推定通りだとすると、DRACOはDWARF3(焦点距離150mm・IMX678センサー・望遠視野角2.93°×1.65°)より焦点距離が長く視野が狭い、つまりより高倍率・高解像寄りの設計になります。口径も90mmとなれば、Seestar S30pro(口径30mm)やSeestar S50pro(口径50mm)よりもさらに大口径のモデルとして投入される可能性が高そうです。

所感

Seestar S30proユーザーの立場から見ると、DRACOが推定通り90mmクラスの口径・340mm前後の焦点距離を備えてくるなら、系外銀河や暗い星雲をよりくっきり捉えられる方向の製品だと予想できます。当ブログの実例でも、口径の小さいSeestar S30proは長時間露光を積み重ねることで淡い対象もそれなりに写せますが、大口径化はその手間を減らしてくれる可能性があります。価格・発売時期は未発表なので、続報が出次第また追記したいと思います。

追記(9/1):センサー冷却・視野回転補正など新情報

8月31日に新たな情報が伝えられました。dwarfastro.comの分析記事や国内の天体写真系YouTubeチャンネルでも取り上げられており、以下のような機能が報告されています。ただしDWARFLAB公式のスペックシートにはまだ掲載されておらず、社内報告・ファームウェア解析による情報である点に注意してください(公式確認済みなのは90mm口径のみです)。

  • センサー冷却機能:撮像を安定させるための冷却機構が搭載されているとみられます。ペルチェ素子(TEC)を使った冷却ではないかという見方もあり、狙いは熱によるノイズを抑えることだと考えられます。
  • 内蔵ガイド機能:340mm前後の焦点距離で最大300秒露出を実現するには追尾誤差の補正が欠かせないため、ガイド機能を内蔵しているとみられます。
  • 最大300秒露出:複数の社内報告で流通している数値です。
  • 回転式センサー:経緯台式(alt-az)のスマート望遠鏡は長時間露光時に視野が回転してしまう弱点がありますが、センサー自体を回転させてこれを補正する仕組みとみられます。事実であればDWARFシリーズでは初めての試みです。
  • 排熱を利用したレンズの曇り止め機能:ファームウェア解析から示唆されている機能です。

価格・正式な焦点距離・センサー型番は依然として未発表です。国内の天体写真系YouTuberの間では、これだけの機能を積んだ90mmクラスのスマート望遠鏡なら40万〜50万円程度になってもおかしくないのでは、という声もありますが、これもあくまで推測の域を出ません。

情報源

ビクセン ZWO 天体望遠鏡 Seestar S50 Pro

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DWARFLAB DWARF Mini スマート望遠鏡

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DWARFLAB dwarf 3 スマート望遠鏡

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