しばらく使っていなかったEM-200(非TEMMA)を、そろそろ手放して最新機種に乗り換えようかと考えていました。発売してすぐの頃に購入した最初期バージョンで、作りはさすがタカハシ製品というべき重厚さと安定感がありますが、いかんせん自動導入もオートガイドもできない世代のモデルです。ところが、OnStep化すればEM-200を生まれ変わらせることができることを知り、改造することにしました。
手動ガイドの時代
購入した当時は、ガイドスコープにガイドアイピースを付けて、何十分も手動でガイドしていました。導入も一苦労で、今思えばかなり原始的なやり方です。
OnStepを知る前、まずEM-200にオートガイダーST-4端子を追加するパーツをヤフオクで見つけて、3ヶ月ほど使っていました。これだけでも手動ガイドとは大違いで、過去の遺物のようなEM-200がPCと繋がり、PHD2なるソフトでオートガイドができることに素直に感動しました。
ところが、その後YouTubeでOnStep改造という存在を知り、世界が変わりました。PCでの自動ガイド、自動導入、プレートソルブまでできてしまう。隔世の感があります。

これがEM-200純正のステッピングモーターと制御基板です。この状態からOnStep化していきます。
機材
取り付けたのはEM-200赤道儀用の自動導入機材OnStepです。
- 価格:46,250円(購入時)
- ASIAIR、M-GENと接続可能
- PCとUSB、WIFI接続可能
- 導入速度:300倍速
改造キットには詳しいマニュアルも付属しています。スマホ単体でも「OnStep Controller2」と「SkySafari」というアプリで導入やガイドができまず。
PCやStellaVita、ASIAIRなどとの接続はUSBまたはWi-Fiのどちらでも可能です。
交換作業
まずコントロールボックスと純正モーターユニットを本体から取り外します。

純正のモーターとコントロールボックスを取り外したところです。ここまでは分解するだけなので難しくありません。

ただし、モーターを固定しているネジは固くてドライバーでは外せませんでした。インパクトドライバーに新しいビットを取り付け、ネジ山を舐めないよう慎重に外しました。

モーターを外した状態です。上と右下に赤緯、赤経のギアがあります。(こっちからは見えない)

ギアのかみ合わせを確認するための、のぞき穴のネジも外しておきます。
ここに新しいステッピングモーターを組み込み、配線をつないでいきます。


取り付けの際は、このように先ほどのぞき穴からギアがきちんとかみ合っているかを確認します。
最後に、インターフェースパネルを本体に取り付けて完成です。

良い点
電子工作や配線に抵抗がなければ、それほど難しい作業ではないと思います。
自分で交換する自信がなければ、改造を請け負ってくれる業者(eyebell.com)もあります。お金はかかりますが、選択肢としてはありだと思います。
気になる点
導入速度は300倍速ですが、最新の赤道儀と比べると遅いのかもしれません。最新機種を実際に使ったことがないので、正直なところ比較はできていません。
また、ACアダプターは付属していないので、別途用意する必要があります。購入時は本体価格だけで済むと思わず、その分も見込んでおくのがおすすめです。
どんな人におすすめか
EM-200(非TEMMA)やEM-10、ビクセンのGP赤道儀などを持っていて、まだ現役で使いたい人にはおすすめです。手動ガイド・手動導入の時代の機材が、PCでの自動導入・自動ガイド・プレートソルブまでできるようになるのは、かなりの感動体験です。
実際にこのOnStep化したEM-200で撮影した作例はこちらです。
関連リンク
- OnStep化のきっかけになった動画:YouTube
- 改造を請け負ってくれる業者:eyebell.com
- EM200赤道儀用自動導入機材OnStep:ヤフオク